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昔日和-他愛もないこと-

思ったことや過去にあったことを、だらだらと書いてあります。どちらかというと、楽しいことではないです。近頃は精神安定のための、愚痴の捌け口になっております。

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自覚なし

『父』と呼ぶには、あまりにも抵抗があるので、
前回はとうとう『人外』などと書いてしまったが、
『物』のように扱うには、まるで『人』には見えないようにしているようで、
更に腹が立つので、いっそAさんと呼ぶのがいいのではないかと。


私がAさんと言い争いをした次の日、
主人は3回目のワクチンをうった帰りに、実家へ寄った。
どういう思惑で寄ったのかは、訊かなかったが、
私がどんな思いをずっと抱いてきたのかを、Aさんに話したかったのだと思う。

主人の顔を見るなり、いきなり喧嘩腰だったそうだ。
「何しにきた。」
という態度がありありだったそうだ。
第一声が、
「なんで連れてこなかったんだ!
ぶん殴ってやろうと思ってたのに!」
行くかよ。
顔も見たくないし、声も聞きたくないんだよ。
だいたい、何で行かなきゃいけないんだ?
何を期待してるんだろう。
主人がAさんの味方をして、私に説教して、一緒に謝りにくるってことをか?
んなわけないだろうよ。
ぶん殴ったら、ぶん殴り返されるってことを考えてないところが、
またおかしい。
殴られたら、警察に通報するけどね。
と、主人の話をここまで聞いて、そう言ったら、
「言ったよ。『そんなことをしたら、警察に捕まりますよ。』」
とAさんに言ったそうだ。
「いいよ、別に。もうこんな歳だし。」
の返答に、
「『そんなことは思ってもいないでしょう?』と言ってやったよ。」
えらい!
殴られたからって、主人や私が通報しないと思ってるところが、また甘いよね。
それくらい嫌われて軽蔑されていると思ってないところがおめでたいね。
「お前は、子供の頃、お父さんやお母さんに殴られたことはないのか。」
と、言われたから、
「私のお父さんもお母さんも、一度も私を殴ったことはないですよ。」
と返したら、
「『そんなあまちゃんだから、なんとかかんとか』って言ってたよ。」
挙げ句の果てに、
「あの頃は、子供は親に殴られて育ったんだ。」
と、言ったそうだ。

高校のとき、担任の先生に
「親に殴られたことがある者、手を挙げて。」
と言われて、手を挙げた。
だが、挙げられた手の数が私を入れて、3本しかなかった。
50人近いクラスで、3本って。
もっと沢山の手が挙がると思っていたので、かなり衝撃だった。
なので、Aさんの言う、
「あの頃は、親が子供を殴って育てた。」
という言動は、全くの誤りということになる。

私が、鼻で笑うと、
「親ガチャにはずれたね。」
主人は、さらっと言った。
「元々、人としてじゃなくて道具として産まれることを期待されてたからね。」
さらっと返した。
主人の言葉に傷つくこともなく、自分の言葉に憐憫の思いもない。
もう決定された事実でしかない。

私はずっと、抑圧されて生きてきたのだと、
主人は淡々と、懇々と両親に話して聞かせたそうだ。
聞き終わったときの返答が、
「ずっと自由にさせてきたのに。」

「全然自覚がないんだよ。」
私に、両親との話し合いの結果を全て話し終えると、主人はそう締めくくった。
「わかってた。だめだね。」

だいたい、主人のことを『お前』と呼ぶこと自体、失礼だろう。
私もさんざんAさんを『お前』呼ばわりしたが。
主人のことを下に見ていて、俺は『お前』よりずっと上なんだ、と信じて疑わず、
『お前』と呼んで威嚇するところが、全くもって許せん!
そして、それを主人と私に読まれる馬鹿さが恥ずかしい。
なぜそんなに『俺様一番!』じゃないといられないんだろう。
本当に一番の人は、ここぞというときに出て行って、
きちんと始末をつける人なんじゃないのか。


Aさんとは話しても無駄なことはよくわかっていた。
自分に都合が悪くなると、怒鳴る。
更に話を続けようとすると、
「うるせぇ!」
と言って、聞こうとしない。
そのうち、手が飛んでくるか、物が飛んでくるかだ。
母は抗うのを止めてしまったが、私は嫌だった。

母は、モラハラ男に腹を立ててたと思う。
ただ、あの人は、誰かのせいにして生きるのが楽だと、心のどこかで思っていたに違いない。
「お父さんが嫌がるから、〇〇はしない。」
「あんたがいたから、お父さんと別れることができなかった。」
「お母さんのお父さんとお母さんがこう言うから、こうしてた。」
そんなことをずっと聞かされて育ってきて、お母さんは不自由で可哀想だなと思っていたが、
今考えると、
「お父さんが怒るから。」
が、免罪符だったのだろうと思う。
自分の人生を、自分の時間を、自分で決められないって、どうなの?
「お父さんと別れたって、お母さんは一人で生きていける。」
と、常に言っていた。
なら、嫌なら、さっさと別れて自立すればよかったのに。
その方が、今、どんなに幸せだったことか。
それをしなかったということは、楽だったんだろうよ。

Aさんと決別しようと、争ったとき、
母を擁護したような言い方しかできなかったが、
実は、心の中では、自業自得だと思っていた。
ただ、そこに一緒にいたから、なるべく母を擁護する言い方をしただけだ。
私の怒りは、
自分は母のことを『あんな女』と言うくせに、
私には『あんたのお母さん』なんだから、心配しろ、というところだ。
そして、俺様がこんなゴミ捨てとか、掃除とか、買い物とか
『一人で!』全部やってるのだから、お前なんとかしろ、
というところだ。
なんとかしてやるわけないじゃん。
動けないならまだしも、普通に動けるんだから。
「当たり前だよ!お母さんができないんだったら、やるのが当たり前でしょ。
お母さんは今まで、全部一人でやってきたんだよ。
何を言ってるんだか。」
と言ってやったら、怒り心頭に発していた。
主人にも同じ事を言ったそうだ。
「そんなの当たり前ですよ。」
とやっぱり返したそうだ。
そうだよ、普通に当たり前だよ。
まぁ、主人は、家事一般全てこなせて、
自らすすんで動く人なので(シ_ _)シ  ハハァーー

更に怒り倍増なところは、
「それと察して、俺様が困らないように、喜ぶように動け。」
というところだ。
お願いしますとは言わないくせに、
ぐちぐち気に入らない事について文句を言う。
わけもなく怒る。
挙げ句の果てには、
「全然言う事をきかないから!」
と切れる。
何も頼まれていないこちらとしては、
「わっけわからん。」
だいたい、
「言う事をきかない。」
とは何事だ。

主人は、
「頭が老化しちゃったのか、発達障害なのかわからんけど、
すぐ怒るし、こっちが「まぁ、冷静に話しましょう」って言うと、
「ああ、うん。」ってなるんだけどね。
でも、自分に都合が悪くなると、必ず話をそらすんだよ。」
発達障害ではないと思う。
母もカサンドラではないし。
ただ、超自分勝手なモラハラ男なだけだと思う。
自分の言う事は正論だから、口に出して言っても大丈夫。
言われた方は、言ってくれてありがとうと感謝するか、
嫌な事でも、俺の言う事は間違ってないんだから笑って許すのが当たり前。
それがAさんの基準なので、
こう言ったら、相手が傷つくんじゃないか、
こういう言い方したら、まずいんじゃないか、と考えることは一切なし。
なので、同じ言い方をして、思い切りキズつけてやろうとしたのですが。
最初から最後まで自分が正しいと思い込んでる奴には、
効かない手法でしたね。
怒りを煽っただけでした。
まだ私が謝ってくると思ってるんだもんね。
おめでたいね。

前のだんなと離婚したときも、
アテにならんと思ったので、
黙って離婚したら、親に相談もなく勝手に離婚していなくなったと、
えらい剣幕で電話してきて、
自分達のメンツとか、余計な心配させられたとか勝手に怒鳴って、
自分達がどんなに驚いたかとか、ツラい思いをしたとかいう話ばかりしていて、
私の気持ちは、何一つ考えてなかったね。
相談しなかったのは、相談する価値があんたらにはないからだよ。
なんでそれがわからんのだ?
ツライ思いしてたんだねぇ、離婚までして、大変だったねって、
まず言うのが親じゃないのかよ?
そんな風に言ってくれる親だったら、最初から相談してるがね。
それから、着信拒否にしていたけど、
公衆電話から電話してきて、詫びが入ったので、そのときは許したが。
喉元過ぎれば、だねぇ。

主人の母がすごく心配して、話もちゃんと聞いてくれました。
お義母さんが、お義母さんでよかった。





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