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昔日和-他愛もないこと-

思ったことや過去にあったことを、だらだらと書いてあります。どちらかというと、楽しいことではないです。近頃は精神安定のための、愚痴の捌け口になっております。

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写真

昔の写真を整理した。
正確に言うと、紙にプリントされたものをデジタル化している。
だいぶ終わったのだが、まだ少し残っている。

主人は、私が気にしないせいか、私が主人の昔の写真を見てもいじっても何も言わない。
ここにも書いたことがあるかもしれないが、
以前、主人愛用の革の鞄を落としてしまい
(主人は当時、鞄が必要な仕事ではなかったので、
普段は戸棚にしまいっぱなしだった)、中の物を全部
(と言ってもペンとか仕事で使ったけど、もういらない書類とか)
をぶちまけてしまったとき、その中に、元カノとのプリクラがあった。
元カノと主人の話は、主人と友人だった頃に聞いていたので、
その出会いも顛末も知っていた。
主人にとって、幸せな恋愛ではなかったと思う。
なので、そのプリクラを見ていると、なんだかとても辛くなって、
元通りに鞄に入れて、戸棚にしまった。

主人は、元カノがとても好きだったのだが、
元カノには、他に彼氏がいて、主人はずっと二番目だったようだ。
プリクラは、はしゃいで全て表情をかえる主人と、
少しも笑っていない、同じ表情の元カノが写っていた。

つらかったのは、主人と元カノが写っていたから、ではなく、
大好きな人とプリクラを撮れるからと、
はしゃいで、嬉しそうに写っている主人と
無表情の元カノとの熱の違いが、悲しかったのだ。
今でも、思い出すと、悲しくなる。


その元カノと主人が写っている写真の一つに、
どこかの屋上で撮った写真があって、
相手は自分じゃないのに、その写真がなぜか好きで、
時々こっそり見ている。
そこに写る元カノは、笑顔で、勿論主人も笑顔で、
その背景には、遠くまで写る開けた風景が写っていて、
自分が、同じ位の歳の時には味わう事のできなかった風景。
見る事ができなかった風景。
羨ましいのかもしれないと思う。
こういう風景を楽しみたかったと思う。

勿論、主人と付き合うようになってからは、色々な所へ連れて行ってもらった。
とても楽しかった。
また、行けるようになったら、行きたいと思う。

あのプリクラは、どうしたのか、わからない。
後に、私を気にしてなら捨てなくていいと伝えた。
主人がいらないと思ったなら、もうないだろう。

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