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昔日和-他愛もないこと-

思ったことや過去にあったことを、だらだらと書いてあります。どちらかというと、楽しいことではないです。近頃は精神安定のための、愚痴の捌け口になっております。

戦争

日本からウクライナに義勇軍として70人が行きたいと言ってるという記事を見た。
私は、それがご本人の正義であり、意志ならば反対はしないし、止めもしない。
だが、主人は行かない方がいいと言う。
もしかしたら洗脳されてるかもしれない、
情報操作されて戦地に送り出されたかもしれないロシアの兵を殺すのには反対だと。
戦争なんだよ?
自分の国を護るために戦おうとしてるウクライナの国民の手助けがしたいと、
70人の人達は言ってるんだよ?
と言うと、それで殺しあいをするのは間違ってる、と。
じゃあ、どうすればいいの?と問うと、
「逃げればいい。」
逃げたら国が盗られちゃうんだよ?
それが嫌だから、戦うんでしょ?
「周りの国に逃げて、そこで暮らせばいい。」
戦争や内戦で逃げて来た余所の国の国民は、どう扱われてるよ?
正当に、真っ当に扱われている人もいれば、
難民キャンプやらなんやらに留まって、
不自由に暮らしてる人だっている。
日本沈没後の日本人が、世界に散らばって移住して、その後どうなったよ!
まだ読んでないけどさ。
何を言っても、逃げた方がいい、殺し合いは止めた方がいい。
頑なにそれを主張するので、らしくないし、何でだろう?と思って聞いていると、
第二次世界大戦の話がでてきた。
「アメリカは、日本より人道的だったよ。
ちゃんと戦闘機にさえ危なくなったら脱出できるようになってたけど、
日本は、特攻じゃないか。
死にたくないのに、みんな死ななきゃいけなかった。」
そりゃ、自国の国民に対してだけだよ。
アメリカからしたら、日本人なんてたぶん虫と一緒だったよ。
今は民間人が死ねばわーわー騒がれるけど、本土に来て、
焼夷弾や機銃掃射で、どんだけ一般の日本人が殺されたよ?
挙げ句の果てには、核を二回も落として、
「戦争を早く終わらせるために落とした。」
って、どの口が言うんだよ!今もしゃーしゃーと言ってるんだよ!
どんだけ死んだよ?
この国が、どんだけぐしゃぐしゃになったよ?
「アメリカだって、本当にこれでいいのかって悩んでたじゃないか!
一緒に観たでしょう?
核だって、本当に落としてもいいのかって、悩んで。」
悩む位なら、やめときゃよかったじゃん。
主人には言わなかったけど、核を落としたのだって、
日本人を救いたかったわけじゃなくて、
この戦争で、自国の国民が、これ以上戦死しなくていいように、だったじゃないか。
戦争になったら、相手の国の人間なんて、虫と同じだよ。
向かってくるのは、ゾンビと同じ。
やらなきゃやられる。
日本人だって、きっとそう思ってた。
アメリカ人だって、全員がそう思ってたわけじゃないと思う。
それは、よくわかってる。
「もう、戦争で誰も死んで欲しくないんだよ。」
それは、そうだろう。
それで済む方法があるのなら、そちらを選ぶだろう。
「だから、逃げればいい。」
国が無くなっても?
「うん。ここは自分の土地って、なんで思ってるの?
勝手にそう決めただけでしょう?
俺は今まで住んだ所に愛着はないし、どこに行っても平気。」
と言う。
それは、普通に暮らせればの話だろうと思う。
わからん。
戦争で、国を盗られてしまうということが、何を意味するか、
深く考えた結果なんだろうか。
「国の頭が替わって、返してくれるかもしれないし。
先のことはどうなるかわからないじゃない。」
返ってくるわけないじゃん!
どんなに頭が替わったって、返すわけないじゃんか。
北方領土、返ってきたか?
あれから、どんだけ経ったよ?
頭が何人替わったよ?
未だに返ってこないじゃんか。
なんで、そんなに国を盗られてまでも逃げることに固執するんだろう?
わからん。
確かに、人命を守るという観点からすると、それは正しいとは思うが。

「艦これを始めるまで、第二次世界大戦のことなんて、何も考えなかった。」
と、主人は言った。
「艦これを始めてから、その艦の運命を知ることによって、
戦争で誰も死んで欲しくないと、思った。」
なるほど、それか。
主人は、艦の運命だけではなく、第二次世界大戦における出来事もYouTubeでよく観ている。
それはいいことだと思う。
が、なにせ、日本側の視点での動画じゃないんだよね。
日本はいつも敵国で、あの動画が、日本向けに作られたのじゃ無かったとしたら、
「迷った」
とか
「悩んだ」
とか、言うよね。
それを鵜呑みにして欲しくないとも思う。
日本人が、いつも立派かと言えば、そんなことはありえないし、
大陸で何をしてきたか、それを正当化する気もない。
ただ、表にはでてこないようだが、同じことをされてきたという事実もある。
私には、何が本当なのかは、わからない。

私の父方の祖父は、戦争で亡くなっている。
だからといって、アメリカを恨むという思いは全くない。
ただ、それで卑屈になったり、嫌いになったりするのは違うと思う。
今初めて、祖父を殺した爆撃機を操縦していた人のことを考えた。
迷いは、無かっただろうと思う。
これは戦争だ、と。
自分の爆撃機が、落とされる心配は無く、
ただただ爆弾を落として、日本人を殺す。
誰も刃向かってはこない。
どんなことを思っていたのだろう。

父とだいぶ歳の離れた伯父の体には、未だに機銃掃射されたときの破片が残ってるそうだ。
そのとき一緒にいた友人達は、皆亡くなったそうだ。
戦闘機が見えたとき、友人達は一斉に違う方向へ駆けだしたが、
伯父は、わざと違う方へ走ったそうだ。
そのおかげで、死ぬことはなかった。
楽しかったか?
逃げる人間を撃つのは?
怒りを感じたわけではない。
ただ、訊いてみたいと思っただけ。

撃った人は、何も悩まなかったのか。
すっかり忘れて幸せに死んでいったのか。
もう、知る由もないし、
本人も誰を殺したかなんて、わからないだろう。


夕べは、主人と言い争いをして、
結局、相容れるところもなく、結論も出ず、論争は終わった。








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